東京日和 /小松未歩

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ただ、個人的に一番のキーポイントはサビの最後「ゆらり」の後だと思います。 一番は「揺れていた」、二番は「揺らめいた」、三番は「揺られてく」です。 一見同じに見えますが、全て原形に戻してみますと、「揺れる」「揺らめく」「揺られる」と全て違う意味で使われているんですね。 「揺れていた」は、心の揺れとかけているもののと推測されます。 「揺らめく」は、夕陽に照らされた湾岸道路を表したものであり、心情描写とは関係ありませんが、問題は「揺られる」なんですね。 モノレールに「揺られる」という意味もありますが、モノレールに乗るのは別れた後なので、受動態にすることで彼氏との間で揺られた心を表現しているでしょう。 ここまで見事に心情描写を組み込むあたり、さすが未歩さん!という印象を受けます。 ゆったりと楽しみたい1曲です。
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