あの夏を探して /TUBE

2/2
前へ
/12ページ
次へ
まさに1990年代ミュージックって感じを漂わせます。 某ドラマの主題歌としても名を馳せた、名曲です。 歌詞は前田さんらしく、かなり素直に描写されています。 まず、シチュエーションとしては、失恋した夏を回顧する、と言うのが適切でしょうか。 出だしAメロ「周りの誰かを 傷つけようとも 会いたくて燃えた 季節よ」でだいたいの雰囲気の定義がなされます。 ここからその季節の回顧に入ります。 Bメロ「つまずく度に 色んな物なくして 本当の愛さえも 見えなくなって」から、挫折を味わい涙する度に、少しずつ自分を見失っていったのでしょう。 終いには、「本当の愛」さえも見えなくなってしまい、別れを経験したと読み取れます。 そしてサビ「青い空に 君と夢並べた」で、失ってしまった恋を回顧します。 別れたのは夏、従って、本当の愛に気付いた主人公は「あの夏を探して」になる(=もう1度あの頃を)んですね。 2番では、失恋後の様子が具体的に。 「別れてしまえば 友達より遠く 少し経つ君が 嘘のようで」など、失恋後の主人公にとってはかなり痛々しい詞が続きます。 そして、最終的にはやはり、失った恋を後悔し、「あの夏を探して」に繋がるようです。 久しぶりに前田さんの作詞をじっくり見ましたが、解釈するまでもなく、誰でも判る簡単な詞です。 しかし、簡単で伝わりやすい曲中に、しっかりとした失恋心を組み込むあたりが、さすがは前田さんという所でしょうか。 ただ、歌詞解釈が楽しみの僕にとっては、小松さんの詞の方がやり甲斐がある…かも。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加