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「ねぇねぇ」
「ん?どした?」
何でもないよ って言ってちょっと微笑む
んふ、慧くん顔赤い
みんなね、俺が呼ぶと必ずこっち向くの
現に
慧くん新聞読んでたのにわざわざ机に置いてから返事してるし
…おもしろいな
「何だよ?」
顔の赤さがちょっとひいた慧くんは
邪魔されたあげく、意味不明なこと言う俺に怒りもせず笑ってる
「んふふ…ねーぇ、慧くん?」
「ん?何だよ?」
「ちゅーしましょっか」
とびきりのスマイルで
甘ったるい声で
真面目くんを誘惑する
「っえ?」
「だぁから、ちゅー」
ほら、って言って目をつむってあげる
さて、どすんのかな
「…っ」
息を飲む音
肩に手を置かれた
慧くんの匂いがして
唇が重なった
「………、」
深いのかな、って思ってたら案外普通
チュッ
…最後に唇吸われた以外は至って清純なキスだった
「…、」
「んふふ…」
マーベラスのキスは
青春味
ごちそーさまでした
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