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「ねぇねぇ」
「なにー?」
ふにゃって笑うおじさん
でもいつもよりデレッとしてるからあんま癒されないなぁ
「何でもない」
「ふふ…なんだそりゃ」
おじさんはそう言ってからもニコニコと俺の顔を眺めてる
…今度から金とってやろうかな
「ねーぇ、蒼汰?」
「ふふん…なーに?」
相変わらずにっこにこのリーダー
「ちゅーしてー」
一瞬固まった
「ふん…いーよ」
固まったのはほんの一瞬
で、すぐに笑って二つ返事
…目がマジだけどね
どんどん迫ってくる顔
目を閉じて待っててやる
「かな、」
囁きが聞こえて
唇に感触
蒼汰のキスは深くはないけれど
チュッ、チュッ と何度も口付けてくる
角度を変えて何度も触れてくるそれは
何だかくすぐったい
ミルクもらってる赤ちゃんみたい
「んふふ」
「なにわらってんの」
ちょっと困った様に笑うおじさん
「んふ、教えない」
怪物くんのキスは
赤ちゃん味
ごちそーさまでした
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