沙弥

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「お前は誰だ」 睡眠薬を使った日の朝は、唐突にやってくる。 その無礼者も、唐突にやってきた。 「死神です」 「出ていけ。そこは沙弥の席だ。お前の黴臭い尻を乗せて良いところじゃない」 「それは失礼。なら退きましょう」 「そこにも触るんじゃない。そこは初めて沙弥が僕に“従った”場所だ」 「これはこれは失礼。ならこういたしましょう」 その男は浮き上がった。 「お前・・・・・何者だ?」 「ですから死神と申し上げているでしょう・・・・・」 「その死神が何をしにきた」 「少々、知的好奇心を満たしに、ね」
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