図書館かたつむり

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「久しぶりねぇフッフール」 「あら、ユウララじゃない!」 そんなばかな。 ふたりは、かたつむりネームで呼びあった。 「あ、安藤くん…じゃないの」 佐久間さんちの奥さんの顔が強ばった、かたつむりだとばれたのがわかったらしい。僕を見て動揺する。 「大丈夫ようフッフール。彼はわたしの知り合いなの」 「いやいや初対面です」 「あらそうなの、若い友人ね」 「佐久間さんまでそんなばかな」 「立ち話もなんだから」 ユウララさんと佐久間さんがアイコンタクトをした。ユウララさんが僕わ佐久間さんちの玄関に押し出した。サンダルの僕は簡単に傾いて佐久間さんちに。あ、お邪魔します、 「いきなりなんですか!」 「…まずいわね」 「これはかたつむり界の大問題よ」 「彼しかいないわ」 「…まだ子供じゃない」 「なんか深刻そうな話はやめてください!」 かたつむり界…だと…怖すぎる。
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