プロローグ

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いつだったか忘れちゃったけど、お父さんと遊園地に遊びに行ったこと今でも覚えてるよ。 たぶん私が幼稚園に入る少し前か後のことだったと思う。 見上げると首が痛くなってしまうくらい大きな観覧車。 おっかなくて私は乗れなかったけど、みんな楽しそうに乗っていたジェットコースター。 そして、大きな白い熊のぬいぐるみ…… 夜になると虹色。ううん、何十もの色とりどりに変化する光。 歩きつかれてお父さんに背負われているのに、まぶしく変化する光がとても綺麗で眠いのを我慢して、その背中越しに眺めていた。 今でもその大きくて暖かい背中の温もりは忘れてないよ。
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