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「キ、君達も俺達と一緒に軽音楽部入んなよ!」
営業スマイルとでもいったような精一杯の作り笑いで俺は言った。
「君達みたいに可愛いとほら、あの漫画の<けい●ん!>の主人公達みたいになれるんじゃない-!」
風弥が冗談噛ましていると、その中の一人の子がこう言い出した。
「先輩達は、何の楽器担当なんですか?」
「俺は、ドラム」
風弥が言った後自分もすかさず、答える。
「あ、俺はギターかな」
ユメちゃんに見とれてたせいか答えるのもちょっと遅れてしまった。
ユメちゃんずっと笑顔だな-
そう考えていたらさっきとは違うもう一人の女の子が言った。
「先輩達カッコイイし軽音部入ろっかな///優芽も星夏も一緒に入ろうよ!」
すると星夏と呼ばれた子が「明奈が入るなら、あたしも入るよ!優芽は?」
「私も良いよ!キャラじゃないけど…」
俺達は3人の会話を見つめていたかのように聞いていた。
すると風弥は「よっしゃ、じゃあ星夏ちゃん、明奈ちゃん、優芽ちゃん軽音部決定!」
俺はなんだか跳び上がりそうな程嬉しかった。
「じゃあ仮入ん時よろしくね」
俺は3人に言ったつもりが優芽ちゃんだけを見ていたみたいで恥ずかしくなった。
優芽ちゃんは俺の目を見てこっくり頷いた。
朝礼の時間の鐘が鳴ったため((じゃあね))と告げると、だるだるな感じで教室へ戻った。
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