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何があったのか風弥に問い詰められたが、適当にごまかしておいた。
風弥は俺の親友だからこそ、自分の気持ちがハッキリしてこそちゃんと相談しようと思ってる。
自分の気持ちはもう8割方わかっているけど…
俺は風弥からその話題を反らすためにこう言った。
「なあ、新一年に部活の勧誘してこようぜ!」
「なんだよ、涼和いきなり-」
「いや、俺ら今年で部活も引退なわけだし-…だから楽しみたくて…」
「そういうことなら早めに行こうぜ!」
「おぅ!」
良かった。
ユメちゃんって何組なんだろう?
それすら聞いてなくて俺はただあの子の名前しか眼中になかった。
まあどうせ一年の教室全部回るだろ。
「一年のみんな-!俺達が所属する軽音楽部へ来ないか-!」
風弥は大きな声で早速勧誘していた。
するとB組の教室から3人の女子が出てきた。
そのなかになんとユメちゃんも居た。
俺は鼓動が波打つのを感じた。
よし!笑顔笑顔!
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