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最後に条件があるらしい。
強制して通わせるくせに条件まであるのか、
どんだけ横暴なんだあのクソバ…お母様は。
というわけで
条件1
親呼び出しの問題行動を起こさないこと。
懐かしいな。
中学の初期は散々呼び出しの電話来ていたよな。まぁ、途中から誰も電話に出なくなって、
条件2
ウチがヤクザだとバレナイこと
当
たり前だ。
ばれたら退学どころの騒ぎでは済まないだろう。
条件3
勉強で常に50位以内にいること。
「これはどのくらいの基準なんだ?」
「わからん、だがその学校の全校生徒が大体200人位だから、このくらいが普通だろう」
「まぁ、そんなもんか…。」
この時、俺はこの学校で50番というのは、国立大学コースに入るほどの人材だということは全く知らなかった。
条件4
学校のことを家では話さない。
「母さんにもだ」
「あ、なんでだよ。母さんが通わせるんだろ。報告はいらないのか。」
「…」
また黙りやがった。まぁ俺には言えない事情があるのだろう。
母さんに意見できないからな。
こうして4つの条件と
多くの偽装をして、高校に通うわけだが、俺は重大な事を聞いていなかった。
「おい、俺が行く学校の名前は。」
「俺の友人のいる学校だ。校長には話を通してある。あとはお前が通うだけだそうだ。」
聞けば、カバンや教科書やらは既に準備できているらしい。
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