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「さて、人目のつかない所なら愛用のブラックサンダーを使うのだが」
校門まで歩いて来た所で長官男が口を開いた。
「ブラックサンダー?」
確かそんなチョコあったな。
おいしさイナズマ級!っていう。
「君は一度見ているだろう」
「へ」
まさか、あの黒いヘリの事…?
ダサっ!!
ヘリに名前つけてんのかい!
かなり安易だ…
「ここは目立たず、ホワイトロリータで移動する事としよう」
ロリータ?
え、何か凄く乗りたく無い名前なんですが。
しかもそれも菓子じゃね?
ブル〇ンの。
僕がドン引きしている横で、長官男は右手を高々と上げ、指パッチンした。
うわ懐ー…
と思っていると、10秒とかからずに目の前に白塗りのリムジンが停まった。
え?何で指パッチンしただけで外車が来ちゃうの?
「私が右手を鳴らせば車が、左手を鳴らせばヘリが来るように、人工衛星を駆使して日本なら何処にいても呼び出し信号を送れる様にしてある」
イマイチ説明になって無い様な説明を大真面目にしてくれた。
それってそこかしこに何台か待機させてあるって事?この外車含め。
「さあ乗りたまえ。時間が惜しい」
さくさくとリムジンに乗り込む長官男に、僕は堪えきれずに叫んだ。
「十分目立つわ!!」
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