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アトラクションが某夢と魔法の国(又の名を鼠の国)並にあると思ったら、銀行やらホテルやら何故かスーパーマーケットまであり、ここで生活する気満々に作ったとしか思えない空間の、本当に中央にそびえ立つ会社。
…というか、基地?
恥ずかしいっ!
本気に恥ずかしい!
ここ、入んなきゃ駄目?
「君には我が会社が何たるものか知っておいて貰わねば」
岸社長は長い脚でずんずん前へ進んで行ってしまうので追い付くのが大変だ。
身長が違うんだから仕方ない。決してコンパスの差では無い。
「何で唯我独尊なんですか…?」
早歩きになるのを悟られたくなくて、内心どうでもいい話題を振ってみる。
「辞書をパラパラ捲って行って適当に指で止めたページがそれだったからだ」
適当に決めたの!?
それどうなのYO!
それでドクソンランド?
僕が社員ならもう勘弁して欲しいって思うけどな…。
やがて基地…いやいや会社の正面入口の前にやって来ると、岸社長はポケットからペラペラのカードを取り出した。
「持っていたまえ」
「これは?」
「持っていればレーザーの攻撃対象から外れる」
「………」
日野、やっぱり君が正しかったかもしれない。
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