第一話

3/4
前へ
/6ページ
次へ
 あー、嫌だ。  こういう事態は苦手なんだ。  オムライスを食べてから思う。  まずカレーがオムライスになるなんて以っての外だ。てか、微妙に美味かったし。 「食べてもいいか?」  ヒイロ生徒会長がスプーンを持ち、涎を垂らしながら聞いてくる。  僕は快諾。助かる。 「私のオムライスを味わいなさい!」  やたら偉そうな態度を取るルイダ。あまり偉そうにするな。言うなれば、その料理は失敗作なんだからな。 「美味い!」  ヒイロ生徒会長は笑みを浮かべて叫ぶ。  周りのクラスメイトがたかり始める。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加