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「ん~。よく寝た~。」
背伸びをしながら清々しい朝を迎える。
今日から新学期だ。
幼なじみと一緒に地元の私立高校の銀聖高校、通称
「銀校」に通うことになったのだ。
「いや~私達もようやく高校生なんだなぁ~」
そんな事を考えた自分はなんだかおばあちゃんみたいだなと優香は苦笑する。
一階に降りると両親はもういた。
お父さんはマンガのお決まりのような感じで食卓で新聞を広げてトースト片手に読んでいる。
お母さんは私の分のトーストにのせる目玉焼きを作ってくれていた。
「おはよう。優香。今日は早いのね。」
「まぁ新学期だし。」
「いつもこのくらいに起きてくれるといいんだけどね。」
「これからは大丈夫だもん。」
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