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「話すとかホント無理だよ~。あたしは見てるだけで癒されるからいいのさっ」
焼けたパンとおかずと牛乳を取り、席につく。
「これだもんなぁ~」
花菜はパンにジャムを塗りながら、日頃から多い溜め息を更に大きくする。
「ねっ、だからさっ今日の帰りテニスコート付き合ってよ!あたしもバレー部見に行くの付き合うからさ」
「なら話は別~♪じゃあ今日の放課後見に行こうね」
あたしはテニス部の宇田川君が好きで、花菜はバレー部の仲谷先輩が好き。
バレー部の体育館とテニスコートは隣りにあるから、時々二人で見に行ってはキャーキャーはしゃいでる。
「ほら、そんなことより王子行っちゃうよ?」
「早っ!あ~あ…あんまり見れなかったなぁ~。てかなんであんなにカッコいいんだ宇田川君っ!」
ちなみにテニス部だからテニスの王子様。
略して王子ってあだ名なワケ。
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