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宇田川君は背が高くて黒髪がサラサラなメガネ男子。 ホントあたしの好みドンピシャで、たまたま学校のロビーで座ってた所を見掛けて一目ボレ。 それから話し掛けるわけでもないけど、見つけてはキャーキャー言ってるだけ。 ちなみに宇田川君の下の名前は知らない。 どんな名前かな? どんな声かな? 色々知りたいし聞きたいけど勇気がなくて現在に至る。 「楽しみだね、放課後!テニスしてるとこカッコ良すぎて鼻血でる」 冷めたパンを頬張りながら、ニヤけ顔が止らない。 「何言ってんの。まだ登校もしてないのに…」 はぁ…と既に何度目かの溜め息。 「ほらっ!溜め息つくと幸せ逃げるぞ!」 .
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