10人が本棚に入れています
本棚に追加
宇田川君は背が高くて黒髪がサラサラなメガネ男子。
ホントあたしの好みドンピシャで、たまたま学校のロビーで座ってた所を見掛けて一目ボレ。
それから話し掛けるわけでもないけど、見つけてはキャーキャー言ってるだけ。
ちなみに宇田川君の下の名前は知らない。
どんな名前かな?
どんな声かな?
色々知りたいし聞きたいけど勇気がなくて現在に至る。
「楽しみだね、放課後!テニスしてるとこカッコ良すぎて鼻血でる」
冷めたパンを頬張りながら、ニヤけ顔が止らない。
「何言ってんの。まだ登校もしてないのに…」
はぁ…と既に何度目かの溜め息。
「ほらっ!溜め息つくと幸せ逃げるぞ!」
.
最初のコメントを投稿しよう!