鬱。

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仲間内で… 「あの人鬱病で長期休暇らしいょ?」 「へぇ~そうなんだ?ふ~ん。」 「そう言えばあの人って何かさぁ、ちょっとオカシかったよね?」 などと…会話はその事について面白おかしく進んでいく…。 上記はまだ軽い話だが私にとっては聞くに耐えない発言の会話。 だがしかし…それも解らなくはない。 「何故」かって? だって恥ずかしいんでしょ? そういう考えが根底に存在するならば必然的にそうなる。 例えば…。 片方は鬱病の人間に対して「弱い人間だ」 と考えている。 しかし、もう片方は…実は鬱病を患っていながらにして『ソレ』に気付かないよう、常に「気のせいだ」と己に言い聞かせている人間。 つまり実の内面を見たくはない、又は見せたくないという人間である。 ではここで、先程「例」に出した2人の会話について私なりの「観点」から彼等の内面を見てみましょう。 ■仮に前者は「A」後者は「B」とします。 この2人の会話は実はこうなる…。 因みに…「A」は「B」を少しばかり疎ましがりながらも、関係上付き合って行かなければならない相手であり、表面上では『仲間』であるという関係を保てるよう仕方なくソコに2人でいるという設定である。 A:(やっぱつまんねーなコイツ…何か会話ねぇのかょオイ?だからダメなんだょ!おめーは何時も。) A:(あ、そう言やぁこの前あんな事聞いたぞ、会話ねーしつまんねーから話すかな。) A:「あの人鬱病で長期休暇らしいょ?」 A:(あぁ、もしかしたらコイツ知ってたかなぁ?まぁいっか、それならそれで会話になる。) B:(えっ…鬱病?…いきなり何だろ…?でも気のせいじゃないのかソレ…?…だけどちょっと気になるなソレ…。) B:「へぇ~そうなんだ?ふ~ん。」 B:(…でも何でその選択なんだよ?馬鹿じゃないのか?鬱病で長期休暇って……まともに復帰出来なくなるんじゃぁないのか?大丈夫かょ…。) B:(う~ん…しかしまぁこの人も他人の噂話が好きな人だよな…しかし、ここは合わせなくては…。) B:「そう言えばあの人って何かさぁ、ちょっとオカシかったよね?」 実はコノ『B』の人間、目を背けながらも「深層心理」では気付いている。 その為に反応する『鬱病』という単語。 しかし認めない。 故に…否定的にゴマカス。
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