march~始まりの行進曲~

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けたたましく鳴り響く時計を勢い良く止めることで、御堂想太の朝は始まる。              「だぁ、ねみぃ………」              ぶつぶつと一人ごちながら、起き上がる。              それは、普通の学生の朝となんら変わらないように見える。どこにでもある、朝の風景。              だが、根本的に違う部分がある。それは………………。              「うっし、登校すっかぁ💨」              そうつぶやいた瞬間、想太の姿が虚空にブレて「消える」。              根本的に違う部分。それは………彼が魔術師であるということだ。
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