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想太とエミリアは、いわゆる「生徒会」のような機関に所属している。
広大な敷地面積と、膨大な生徒数を有する学園においてはやはり上に立つ組織が必要である。学園のさまざまな物事を決めているのは、この生徒会のメンバーだ。
しかし、生徒会のメンバーにはもう一つの仕事がある。
それが「治安維持」。魔術を悪用したり、暴走した魔術師を止める役目を担っているのである。
もちろん、学生にそのような権力を与えていいものかという意見もある。
だが、学園の教師だけでは「生徒が教師の言いなりになる」といった一面が生まれてしまう。
そのような理由により、生徒会のメンバーにはいくつかの特権が与えられているわけであるだが。
「ケルク」と呼ばれる生徒会のメンバーは、全部で八人。各々が独自の術式を保有する、学園の上位に位置する能力者達である。
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