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「約束です、才多先輩。
バスケ部の先輩達には内緒にしておいて下さい」
「え……、あっ。あぁ、分かった」
初め、何の事か分からなかったが、才多は頷く。
しかし根本的な事が才多には見えていない。
「って言うか」
だから聞いてみた。
「何を内緒にするんだ?」
「……は?」
聞き返された。
「え……才多先輩。もしかして、何も気付きませんでした?」
第一印象は無表情な美和だったが、今はキョトンとした表情をしている。
才多は苦笑して頷き、思っていた事を正直に話した。
体がなまっていた所から、美和とバスケがしたかった所まで。
美和はそれを聞き、顔をひきつらせる。
「で、では、何を内緒にするか分からないまま、ただ私とバスケがしたかったからハッタリをかまして乗っかかったと。
そういう事ですか?」
「あぁ。悪いな」
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