西川美和

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「――!!」 今度は一瞬だった。 美和が才多との間を詰め、そのシュートを防ぐ。 才多が驚いたのはその高さだ。 美和の身長からすればはっきり言ってありえない。 そんな位置に彼女は手を伸ばしていた。 まるで手が伸びたみたいな、そんな感覚。 「あっ……」 (バンの手の伸ばし方と同じだ……) バンは片手を高く挙げ、反対の肩は逆に低くする。 そうする事により肩一つ分、手が上に伸びるのだ。 美和がやってのけたのはその方法だった。
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