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「マスター、今日も《お話》聞きに来たよ~」
OLらしきスーツに身を包んだ20半ば位の女性が、席に着くなりこう言った
「まったく...明美さん。
たまには、私の《お話》じゃなく《お酒》を飲みに来て下さいよ...」
マスターである響夜が、苦笑いしながら言葉を返す。
「えー。だってマスターの話面白いんだもん。
良い酒の肴になるじゃない?」
明美と呼ばれる女性は着ていた上着を脱ぎながら答えた。
「はいはい。それなら先にお酒を注文して下さいね」
「常連なんだから、たまにはサービスしなさいよー」
明美は頬杖をつきながら口を尖らせる。
「まったく...明美さんには困りますね.....」
響夜はガクッと肩を落とし、カクテルを作り出す。
「あら?本当に奢ってくれるの?
やった!マスター、大好き!!」
すると、明美はマスターに投げキッスを投げた。
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