採点

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品定めでもするかのような目で画面を見ていた。 「ハセジュン…この採点ッて一体…」 シンは先ほどハセジュンに殴りかかろうとしたせいできまりが悪かったが何もなかったかのように聞いた。 ハセジュンは画面を見ながら言う。 「星人を倒すと点数がもらえる。フルカワは魚星人一体倒したンだべ?」 ハセジュンがタツルに向かって言うとタツルが頷いた。 「えッ…だばわぃも1点もらえンじゃん」 トモヤが横で呟く。 「え…トモヤも魚星人倒したの?」 シンがトモヤを見るとトモヤもタツルにならいにっと笑いながらサムズアップする。画面にトモヤの絵が浮かび上がる。 ナイトウ 1てん 「ナイトウ…」 表示された名前を見て呟くトモヤの横でシンが吹き出す。確かにトモヤは某格闘家に少し似ていた。 「あ…」 続いてシンの点数が表示された。 ボブ 16てん みんなが声を上げる。最高得点だ。タツルがシンの頭をぐりぐりと撫で回す。 「シンのくせにやるな」 ハセジュンがにやつきながら言う。 次にスグルの点数が表示されたが0点だった。スグルは一瞬落胆の表情を見せた。 続いてヒサオの絵が浮かび上がる。 宇宙人 4てん 「うお…」 シンがヒサオを振り返る。振り返ったのはシンだけではないようだ。タツルも、トモヤも、スグルも、ユウも、ガクも、ハセジュンも口を開けてヒサオを見つめている。 驚きだった。一番思ってもみない人物が点数を採っていたとは。確かにヒサオはハセジュンやタツル、トモヤが着ているのと同じスーツを着ている。魚星人を圧倒した黒いスーツを。だがシンにはとても信じがたかった。ヒサオはクラスの中の誰よりも頼りなく、役に立たない人間だった。 シンも今まで何度もヒサオの融通のきかなさに腹をたてたものだ。だからこそ戦いというイメージからかけ離れたヒサオが点数を採っているのはシンにとって大きな驚きだった。 「ヒサオ…お前いつの間に…」 シンはヒサオをまじまじとみた。オタクな雰囲気がにじみ出た情けない顔だ。 「いやたまたまスーツ着たらそこに魚星人来てよお」 ヒサオは舌が回らず聞き取りにくい声で話した。 「4体も…」 ユウが息を呑む。隣でハセジュンは辻褄が合い納得していた。なるほど、ハセジュンが巨大魚星人を倒した後に光が消えていたのはそういう訳だったのか…
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