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クラムとエマは早寝なので、カイルが帰るとすでに寝ていた (帰ってこれないかもしれない…) 直接は話しにくいので、手紙を残す事にした カイルは、今まで育ててきてくれたお礼と、帰ってこれないかもしれない事を手紙に書き、封筒に入れて名前を入れた 「クラムさん、エマさんへ」 ………書いた後にカイルはまた、今までの思い出を巡り、考えた (本当に行って良いのか?まだ、クラムさん、エマさんに何の恩返し…親孝行していない………いや…助けるんだ!クラムさんもエマさんもこの話しを聞いたら、きっと助けに行く事を進めてくれるはずだ!) (クラムさんとエマさんは、記憶のない自分を拾ってくれ、本当の子供のように可愛がって、優しく、時には厳しく育ててくれた。本当の親のよう…本当の…) 少し考えて、封筒に書かれた 「クラムさん、エマさんへ」と書いた名前をペンで線を引いて消して、隣りにこう、綴った 「父さん、母さんへ」
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