迷路の入口

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「偶然って言葉があるじぁん。あれって言葉として不完全だと思わない。」 と俺は口にだしてみた。 答えは帰って来ない。 「だって偶然だなんて、所詮何回もあれば必然になっちゃうじぁん。」 当然答えは帰って来ない 「重なら無くても人生一回しかないんだからやっぱり必然なんだよ。」 ・・・ 『不毛だ。』 「ヤベェこの状況どうしようかなぁ。」 そこには街中で独り呟く少年がいた。 この少年は方向音痴である。ゆえにこうして千葉から宮城に行こうとして新潟にいるのである。 『腹減ったなぁ』そんな事を考えながら歩いていた。 そんな時赤い髪をポニーテールにまとめた少女が話しかけて来た。 「そこの背の他高い人、質問をします」 否、話しかけられたのでは無く質問されたのだ。 「なん・・・」 「早く死んで下さい.どうせ貴方が死んでも貴方は悲しまないでしょ。世界なんて消えても貴方にとっては必然でしょ。」 酷い事を言われた。 「それではまた後で。」 とその少女は言って、さっていった。 『言いたい放題だねぇ』 とこの時も素直に思った。 いやつーか何がしたかったんだ?意味不明だし。 今のは質問ですら無いじゃん。!! そんなやり取り?をし終わった時、ちょうど旅館を見つけた。 ちょと古めだがいい感じだ、『部屋空いてるかなぁ』 そうしてその旅館に入っていった。
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