迷路の入口

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「いらしゃいませー」 と若い私服のおかみさんらしき人が出て来た。 ・・・何故私服 「すみません部屋空いてますか」 「はいもちろん空いてますよ。御一人様でよろしいですね。」 「はい」 『これで今日一日は何とか過ごせる』 と思っていた。 「新潟には観光ですか? と部屋に案内されている時に聞かれた。 「あーいえ、写真を撮りに群馬に行こうとして新潟に来てしまったんですよ。」 「冗談ですよね」 間髪を入れずにそう言われた。 「そっ、そうですよ。そうに決まってるじぁないですか。」 引き返せなくなりました。 とおかみさんを見ると笑っていた。なかなか素敵な笑顔だった 部屋は全部で5つあり3つは埋まっているとの事で一番奥の部屋に案内された。 ・・・あれっ俺群馬じぁなくて宮城に行こうとしてなかったっけ。
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