13人が本棚に入れています
本棚に追加
「くそっ!」
青年は最後の力を振り絞り走った。
そして通気孔の陰に滑り込み、身を隠した
「…ッゲッホゲホ!っはっはぁはぁ…」
なかなか整わない呼吸を何とか抑える込み、息を殺して身を隠す
「ふっ…はぁ…」
ここならしばらく身を隠せると青年は一息ついた
…が
「っ!いったっ!?」
見ると左太ももから血が出ていた
逃げる事に必死で足を撃たれた事に気が付かなかったようだ
そして自分の居場所を指すように点々と長い廊下に続いていた
「やっべぇっ!!」
慌てて立ち上がろうとするが
足に激痛が走り上手く立ち上がる事が出来ない
はいずりながらも急いで別の場所に身を隠そうとしたが、既に遅かった
最初のコメントを投稿しよう!