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「くそっ!」 青年は最後の力を振り絞り走った。 そして通気孔の陰に滑り込み、身を隠した 「…ッゲッホゲホ!っはっはぁはぁ…」 なかなか整わない呼吸を何とか抑える込み、息を殺して身を隠す 「ふっ…はぁ…」 ここならしばらく身を隠せると青年は一息ついた …が 「っ!いったっ!?」 見ると左太ももから血が出ていた 逃げる事に必死で足を撃たれた事に気が付かなかったようだ そして自分の居場所を指すように点々と長い廊下に続いていた 「やっべぇっ!!」 慌てて立ち上がろうとするが 足に激痛が走り上手く立ち上がる事が出来ない はいずりながらも急いで別の場所に身を隠そうとしたが、既に遅かった      
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