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『いたか!』 『…あっちにはいねえ!』 『くそっ!どこに行きやがった!』 『……!?っおい!あれを見ろ!!血だ!』 たくさんの足音が近づいてくる さっきよりも増えているようだ 見つかったか… 銃の中に弾は一発 自決用に残しておいた弾だ 青年の頭には一つの文字しか浮かばなかった …死 心拍数が段々上がっていく 心臓が耳の裏にあるみたいだ もう心音以外何も聞こえない 震える手で銃を握る そして… 銃口をくわえ込んだ 銃口の隙間から息が漏れる      
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