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どれくらい歩いただろう、距離も時間も何も分からないがやがて前方に黄金色に発光する扉のようなものが見えてきた。
そこまで行って俺はぽかんと大口をひろげ立ち止まる。
扉状のものの大きさは縦二メートルで横が七十センチといったところ。ノブはついていない。
使用目的が、不明である。後ろには何もない光景が広がっているのだ。
家の建築中ではなかろう。扉から作るわけがない。
まぁ、だからといって別にどうでもいいことではある。他に何もないから仕方なく見ているだけだ。
と、とつぜん扉状のものがばたぁぁぁぁぁぁんと大きな音を立てて開いた。
俺は喫驚仰天してひっくり返った。
奥のほうから「はやくなかに入ってこい」と、声がする。
「腰が抜けて、立ち上がれません」俺は目に涙を浮かべて言った。なぜか、敬語である。
「しょうがない奴だ。おい、行って連れてこい」扉の向こうの何者かがそう命令すると、金髪のバニーガールが二人飛び出してきた。
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