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ママの手を握りしめると
彼女の頬からうっすらと涙が流れ落ちた
助けて…
そんな声が聞こえてくる
哀しい過去がママを
魔女から解放してくれない
きっとママも
本当はこんなこと望んでない
あの男の存在が無ければ
ママは人間でいられたのに
私達のことも大切に育ててくれたはずなのに…
視界に映る、さっきまで
閉じ込められていたクローゼットが
不意に牢屋ではなくて安全地帯に見えた
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