ツンな妹 デレな妹

スタートスタート!

「キャハハ♪お兄ちゃん起きたー？」

俺の腹の上に股がり、能天気に笑う瑠璃。

「瑠璃……お前……もっと優しい起こし方があるだろ……？」

「だってお兄ちゃん。簡単には起きないんだもん。さっきも体を揺すったりして起こしに来たのに、起きなかったから。」

そうか。二回も起こしに来たのか……

「で……今何時？」

腹部のダメージを気にしつつ、瑠璃に問う。

「今はね……９時５２分。」

幸いな事に、今日は休日。

これがもし平日だったら、遅刻を通り越して、欠席に近い。