VECTOR CROSS

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「…………ッ」 バクの言葉にイーサは思わず言葉を失う。 バクは不安げにこちらを見つめているイーサの頭を撫でながら、柔らかな声色で続ける。 「この国は眼には見えない鎖で繋がれてる。 こうしてる間にも政府に浸食されて続け、いつかは必ず滅びる。 けど、それじゃこの国のために犠牲になったオレ達の一族はどうなる!? オレはそれがどうしても許せない。 お前もそうだろ……?」 「でも……そんなこと、どうやって……」 バクは立ち上がり、手を差し延べる。 「テロ請け負い組織、BRAKE CHAIN。 今この瞬間からオレ達の立ち上げる組織の名前だ。 ……さっきも言ったが、お前の力が必要なんだ。 オレについてきてくれないか?」
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