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人々の内には非政府の誠心が色濃く残り、今でも政府への対抗心を抱いている者も少なくない。
そんな特色もあってか、この国での教育機関は全て対政府を根底とした思想のもと成り立っている。
逆にその機関で教育を受けることによって政府に対する反抗心が養われていると言っても過言ではない。
ここ、リィレイス連合国立対政府第3軍事学校もその一つだ。
校舎は円形状の巨大な白い建物で
屋上には無数の鎖に縛られた女神の描かれた国旗が掲げられている。
校舎の中央には中庭があり、
端から端まで数十メートルもあるためもあって多種多様な植物が生い茂る。
中庭の中央には巨大な樹木がそびえ立ち、それを囲うように周りには木製のベンチが置かれている。
そんなベンチに腰掛ける一人の少女が居た。
彼女の名はイーサ・リィ・ウィッチード。
鮮やかな金髪に艶やかな赤い瞳が特徴の少女だ。
若干、幼さの残る顔立ちをしているが
ほのかに白みがかった肌はキメが細かく、人形のように整った顔立ちをしている。
彼女は何をするわけでもなく、ただただ手前のプランターに植えられた花をじっと虚ろな瞳で見つめていた。
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