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彼が僕の前に現れたのは、クリスマスの日でした
僕は、これから行く、パーティーでするプレゼント交換の為のプレゼントを買いに、表参道のおもちゃ屋に来ていた、
当たりは、まだ少し明るいけど、冬色の空が暗く感じさせて、イルミネーションやショウウィンドウ、あかりを盛り上げていた、
おもちゃ屋の中は、ありとあらゆる人達でいっぱいだった、子供連れの家族や、１０代のカップル、老夫婦や派手な女性と地味なスーツのサラリーマンのカップル、僕見たいに一人で来ている人も多かった、
僕はいろんなおもちゃを見てまわった、人々の熱気と暖房のせいか、かなり暑く、少しだけ汗ばんだ
あまり時間の余裕もなく暑いのであまり悩まずに小さな電動のぬいぐるみを買って済ませてた、表に出て冷たい空気に触れた時、コートの中で汗ばんだシャツがヒンヤリと肌に張り着いた、僕は立ち止まりシャツを気にした
「このままだと、臭うかな？」
広いエンドランスの端に寄って着替えを買うか悩んでいる時に、彼が現れた、
突然に、しかし、さりげなく、唐突に彼が立ち塞がった、
そして、声をかけて来た
キャッチセールスで無い事は何故か直ぐに解った、
何故か？
「君は嘆いたらいけないよ」
周りの雑踏の中、少し小さな声で、しかしはっきり聞こえる様に
彼は唐突に僕へそう言うと
僕の左腕を自然に掴み、振りほどく事を忘れるほど素早く鮮やかに歩きだすと、すぐ近くの公園に連れて行った、
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