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「こ、この!!近づくなっつっただろうがぁあぁぁぁあああ!!!!!!」
浪士は自棄(ヤケ)になり、少女の首をカッ斬ろうと刀を持つ腕に力をこめた。
「いやぁぁあっっ!!」
少女は来るだろう痛みに目を瞑(ツム)った。
しかし、痛みはしばらくしても来なかった。
少女は恐る恐る目をあける。
そこには、先程の体制のまま固まっている浪士がいた。
「え?」
浪士も訳が分からないのか、目を見開いている。
ザッ
そうこうしているうちに、藤堂が浪士の目の前に立った。
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