-変身-

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「イャアー!!」 「ヤァー!!」 「アーッ!!」 様々な選手の気合いの声が響く会場。 「よース、トラ!!」 「あ、涼邑!うぃす!!」 「元気イイな、トラ。次は何回戦だ?」 「えっと…5回戦だな。」 「相変わらず、剣道だけはすげぇよな、お前。」 「"だけは"ってのが余計だ…涼邑だって勝ち進んでるみたいじゃないか。」 「まぁな♪ 俺を倒せるのは俺だけだ♪」 「相変わらず自信家だな…」 「んじゃ、そろそろ試合だから行くわ。またな、トラ。」 「おう、じゃあ決勝で会おう!」 「あぁ、俺以外に負けんなよ♪」 俺は今剣道の大会に出場している。 話しかけてきたのは 『涼邑 怜(スズムラ レイ)』 俺と同級生で、高校でもクラスも部活も同じ剣道部。 ちょっと自信家なのが玉に傷。 剣道部の他のみんなは…もう負けて勝ち残っているのは俺と涼邑だけみたいだ。 さて、俺もそろそろ試合だ。
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