*精霊さんは蝶々*

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○月■日 曇り 轟音が鳴り止まない。 あっちこっちで手当たり次第星が落ちているようだ。 あと地震も酷い。 アザルトのロステクって結構えぐいと思ってたけど、こうしてみるとネクロスの禁呪も中々どうして性質が悪い。 あ、上司の悲鳴が聞こえた。 大方城前の葡萄畑が別次元に転送されたか落ちてきた星がぶつかったかのどちらかなのでスルー。 さて、流石にそろそろ出陣しないとまずいから俺も出ることにしよう。 両軍とも疲弊しているから決着の日は近い。 気合いを入れなければ。 ――――――――― 俺の上司は馬鹿なのだろうか。 いい加減本気で不死工場勤務に疑問を抱き始めている俺がいる。 いっそフェルト将軍の所にでも転勤してやろうかド畜生。 上司と兵舎の廊下ですれ違ったかと思えばこの上なくお疲れの様子のレオニール将軍が一緒にいた。 俺の見間違いでなければ上司の腕の中には献上品の大量のワインがあったからレオニール将軍はきっと潰される。南無。 今度会ったら一発殴ってやろうかと思う。 ―――――――――― 吐きそうな上司とほぼ素面のレオニール将軍に会う。 …銀騎士はザルか…! 【特殊の撃ち合いマジで怖い。 あとレオ君は目茶苦茶酒強いと思うんだ】
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