プロローグ メ○ドストーリーはまた突然に

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そしてしばらくの沈黙は父さんのニコッとした笑顔で掻き消された。 「深いことは気にするなっ!とにかく真実は誰にもいうなということだ!さぁ食べよ食べよ。」 父さんはいつも通りの顔に戻りご飯を食べ始めた。 ハンバーグを食べ「うまぃな!これっ!」と呟いて自画自賛している。 それに対して母さんもハルカも食べ始めおいしいとたまに呟いていた。 だが俺には分かる。 この父さんの笑顔は笑顔であって笑顔ではないということを。 どう考えても『偽りの笑顔』なのだ。 しかし俺はこの後それ以上父さんに追及するのを辞めご飯を食べ進める。 だって・・・こういう時の父さんはなんだかんだ言って俺達のことをちゃんと考えているのだ。 それを聞くのは野暮ってもんだろう。 その後、ご飯を食べ終わりしばらく時間をつぶしてから風呂に入りそのまま気持ちいい気分で寝たのだった。
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