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「お前はいつもどうして…」
「最後に大翔に会えて本当に良かったのは僕かも知れない」
「…………」
「僕が言ったこと忘れないでね。大翔には幸せになってほしいから」
「悠斗。お前も留学しても幸せな人生が送れるんだよな?」
「ありがとう」
「悠斗」
「お父さん」
「時間だ」
「分かりました。大翔、ありがとう。これで本当にさようならだね」
「あぁ」
最後に俺は悠斗に御礼もお別れの言葉も言えなかった。
でも、これでいい。
御礼は次にあった時に言うから。
それに、お別れの言葉なんて必要ないし、また会えるから。
だから、大人になったら…。
そう思い続けて俺はこれからも悠斗に会えることを信じて生きていく。
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