一匹の子犬(?)

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家に入るといつもと変わらず、そこら中に本が散らばっている。 木で出来たこの家も、すでにガタが来ており、嵐なんか来たら今回こそ吹き飛んでしまいそうだ。 椅子に座ると、散らばった本の中からいつもの様に適当に本を広げ、読み始める。 部屋には、多くの本がある。 異国の嘘のような伝説や言い伝えのものばかり。 こんなに何十どこらか数百の本を自分で集めたわけじゃない。 僕が生まれたときには、ここにあった。 全て父さんの遺品である。
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