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僕がそんなこと考えてるなんて夢にも思ってないじゅんすは
「ねぇねぇ!せっかく2人っきりだからさ、一緒にゲームしようよ!」
えぇ~せっかく2人っきりなのにゲーム?
心の声とは裏腹に口ではじゅんすの喜ぶことを無意識に言ってしまう。
「うん。いいよ。僕もやりたかったし」
「ほんと!?じゃあやろやろ!」
フンフン~♪
と鼻歌を歌いながらゲームのセットをしていく。
5分後、さっそくゲームを始めた。
やっぱりじゅんすは毎日やってるだけあって強い。
おりゃ~!とかいいながら次々と敵を倒していった。
そんなじゅんすに僕はちょっと尊敬しつつ
「すごいね。じゅんす」
といいながら、じゅんすの肩をポンッと叩いた。
「痛っ!」
急にじゅんすが叫んだ。
僕は、そんなに力をこめたわけではないが、無意識に強く力を入れてしまったのかと思い、
「ごめんごめん」
といいながらじゅんすの頭を撫でようと手を伸ばした・・・
「いやだ!触んないで!」
「‥え…?」
訳が分からなかった。
この振りはらわれて宙を舞っている手の意味も。
こっちを見ながら涙をいっぱいに溜めて震えているじゅんすも。
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