いちにちめ

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公園の入口には、『臣岡第3児童公園』と書いてある。 理恵はその読み方を知らない。 友達には『カエル公園』と言えば通じるからだ。 今日も公園に人はいなかった。 「……みんな、あたらしいこうえんに行っちゃったのかな」 理恵は呟く。 けれどすぐ笑顔になって、砂場へと走り出す。 砂場の中でしゃがむと、背中のリュックを下ろして中に入っている物を取り出す。
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