クマちゃん

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5才の娘を持つ私。 父親は、 娘が3才の頃。                『キャーッ』 鈍い音。悪い予感。 『パパ!』 娘の顔には、涙と汗と、 父親の血液。 『お父さん!!』 娘より大きく叫んだのは、 私だった。 父親が娘にあげたクマちゃん。 娘と私の宝物。 父親の最初で最後の プレゼント。 娘はいつも言うの。寝る前に。 『パパ今日わ帰って来るかなぁ?』 寝る前に私にいつも言うの。 毎日毎日… クマちゃん、抱えて。 私はいつも言う。 『パパが帰って来たら、クマちゃんのお洋服見せてあげたいね』 私と娘が作ったネックレスや、 ワンピース。 【【帰って来ないのに。】】
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