バーでの風景

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不意にした香水みたいな匂い。 「……香水?それとも、フレグランス?」 そんな事を口走るもんだから、話してたバーテンくんが変な顔をしたけど、すぐにその原因が分かったらしい。 他の人からは見えないように誰かを指さしている。 「たぶん、あの人じゃないですかね」 その指さした先には、一人で浴びるように酒を飲んでいるイケメンだった。 「お客さんが嗅いだのって、なんかシトラスっぽい感じじゃないですか?ブル○リのプ○ル・オムみたいな」 「……たぶん、そうだと思う」 「なら、あの人で間違いないですね」 なんて話しながら、無駄に顔の良いそのイケメンを眺める。 と、不意に目があった。 ニヤリと笑われて、そのありえない色気に顔が赤くなる。 「やっぱり赤くなっちゃいますよね、ノーマルのお客さんでも」 「な、なんだよあの色気」 「まぁ、あの人はホストですからね。そういう見せ方っていうんですか?を心得てるんじゃないですかね」 「だ、だからか。なんか納得した」 ホストって分かったら、なんか顔の赤みも若干引いた気がした。
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