ちっこいのが住み憑いた

第一話 そして伝説へ

まさか、な。そんなことあるわけがない。

俺は非科学的な物は信じないようにしている。

心霊スポットだとか心霊写真だとか、そんなものは全て科学で証明できる時代なんだ。幽霊なんてものいるわけがない。

まぁ、座敷童ぐらいならいてもいなとは思うが。それも古い迷信だ。

だが実際はどうだろう。

ぶっちゃけるなら、今俺はどうしてか動けないでいた。まるで体が蝋固まっているかのように一歩として動くことが出来ない。

そして、目線もちっこいのから外せない。素早い動きを延々と見せられている。正直うざい。

しかし、この動きに関してみてみても、こんな少女が出来る速さではない。人外の動きなのである。