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なんて適当な理由で教師になったんだろう。私はそんな消去法で選ぶような人生は嫌だ。
早く話を終わらせたい。進路の話だけ取り合えず進めたい。
受験の書類を書いてもらうのには担任の協力が必要なのだから、最低限の話だけは進めなければ。
そう考えていたその時だった。
急にすぼめた右手の全ての指を、私の左膝部分に近付けて開き、ちょうど花のつぼみが早送りで開化する映像のような触り方をしてきた。
いきなりのことで驚いたが、意味が分からず固まってしまった。
「それでな…」と、なにもなかったかのように話を続ける担任に、驚いた私の方がおかしいのかと錯覚してしまった。
たぶんこの時に拒否できなかったからどんどんエスカレートしてしまったのだと思う。
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