アイスピック事件

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暑い夏の夜。 2人の男が路上で話していた。 「なぁ、知ってるか?すぐ近所でばあさんが殺人事件にあったらしいぞ」 長身の男が言う。 「あー聞いた聞いた!ほんと最近物騒になったな~」 太り気味の男が言う。 「凶器はでっけぇアイスピックだってよ!もうぐちゃぐちゃで」 長身の男がアイスピックで刺すまねをする。 「アイスピックで!ひでぇことするよな~。俺達も気をつけないとな」 「そうだな、じゃあ俺そろそろ帰るよ、またな」 「あぁそうだな、じゃあな」 2人はそこで別れた。 太り気味の男は家路を歩きながらふと顔を上げると、ブロック塀に張り紙が貼ってあるのに気づく。 『怪しい男にご注意』 あ、あの事件のだ そこにはこう書いてあった。 『××町二丁目で殺人事件が発生しました。犯人の特徴はまだ掴めていません』
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