Prolog

2/2
68人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
―仮想19世紀。       聖戦 神とAKUMAの長きに渡る戦い。 神の使徒達が聖戦の中、その尊い命を落としていた。 そしてまた一人…。 広い草原の緑の上が赤く赤く染まっていく。          ドサッ―… 広い広い草原の真ん中。一人の青年は真上に広がる赤く染まる空に手を伸ばす。     …あれ…?     何故だ…?   さっきまで晴れていた     はずなのに…   青空は…何処に行った? 薄れる意識の中、頭の中に浮かぶ景色…。愛しいあの笑顔。 ―走馬灯。 淡い光のように映りは消え、映りは消えて走り抜ける。 その淡い光を感じ、青年は目を閉じた。 春の終わりの出来事だった。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!