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―仮想19世紀。
聖戦
神とAKUMAの長きに渡る戦い。
神の使徒達が聖戦の中、その尊い命を落としていた。
そしてまた一人…。
広い草原の緑の上が赤く赤く染まっていく。
ドサッ―…
広い広い草原の真ん中。一人の青年は真上に広がる赤く染まる空に手を伸ばす。
…あれ…?
何故だ…?
さっきまで晴れていた
はずなのに…
青空は…何処に行った?
薄れる意識の中、頭の中に浮かぶ景色…。愛しいあの笑顔。
―走馬灯。
淡い光のように映りは消え、映りは消えて走り抜ける。
その淡い光を感じ、青年は目を閉じた。
春の終わりの出来事だった。
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