紫音The No.1

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   今までに、自分の胸が、こんな風になるのを感じた事は無くて。  大好きな加藤先輩を見ていても……なかった……のに。  これを。  なんて、表現したらいいんだろう……  ……セツナイ。  そう。  この胸のもやもやは……切ない……んだ。  ……なんで……?  ……わたしの好きなのは……加藤先輩なのに…… 「こんなところで、何をしているんだ?  仕事が終わった。  ……帰るぞ」 「……あ」  切ない胸を。  自分の両手で抱えて立ち尽くしているわたしに、声をかけたのは。  ……紫音だった。  
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