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妻がビンの液体を喉に流し込む。
一口、二口、三口……。
すると妻はみるみる縮んで縮んで、ちょうど十センチほどの背丈になってしまった。
男はそっと妻を抱えると、ドールハウスの中へおろした。
「これで、この家に住めるだろ?」
妻は最初こそ困惑して立ち尽くしていたものの、すぐに家中を歩き回り始めた。
ソファに腰掛けたり、ベットに寝転んでみたり、食器を手にとって見たり……。
一時間を満喫したところで、男は再度妻を抱えてドールハウスから出し、床におろした。
その瞬間、妻の身体はみるみる大きくなり、元の背丈に戻った。
戻ってからも妻の興奮は中々冷めない。
「楽しかったわ!
ありがとう、あなた」
久しぶりの妻との会話、そして妻の笑顔に男は満足だった。
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